2020年9月12日見た夢。
【二人の舞台女優】
—————
私は、これから始まる公演に向けて、舞台の練習をしている。
大勢のキャストが練習室に集まっていた。
練習室には、控室と倉庫があって、どちらにもトイレがあったが、若手は倉庫のトイレしか使えなかった。
私はどちらのトイレもどんな風か知っている。
私の先輩でもあり、同期でもあり、ライバルでもあり、仲間でもある女性と役柄上、演技する機会が多かった。
彼女は仲間由紀恵ににている美人で、笑うととても目が優しくなる。女性の、私でもドキッとする。
彼女とは、よく話し、お互いの悩みも言い合う仲だった。
しかし、主演は一人だし、競い合うことも多かったので、本当のところ私のことをどう思っているのか、疎ましいのか、わからなかった。
ある日の練習で、私の役に対して、彼女の役が熱演するシーンがあった。
その時の演技が忘れられないものになった。友情や愛情を超えた、私への情熱を感じた。
かけがえのない存在だということ。それが伝わってきた。
涙が自然と出てきた。私は次のセリフを言わなきゃいけない。
私は、セリフに乗せて、そのまま私の気持ちを伝えた。
同じ気持ちであること、かけがえのない存在であること。
演技を通して、彼女と心を交わした。