いつ見たか忘れたけど、前見た夢。

私は、10センチ以上のピンヒールのサンダルを履いて、田舎道をやってきたところだった。

ぶっちゃけ、自分のルックスには自信があるし、背も高い。

(イメージとしては、米倉涼子的な感じ。髪型は、ロングヘアをポニテールにしてますけど)

田舎道は、荒れていて、周りには家も無いし、道も舗装されていないし、枯れた草が風になびいていた。

空は曇っていて、不穏な空気漂う感じ。

そんななにもない土地の真ん中に、2階建ての小屋が立っている。木で作られていて、1階はなぜか柱だけになっており、壁がなかった。

私は、何をしに来たのか全くわからない状態になった。ここどこ?リアルの私の思考が優位になってきた。

とりあえず、一階の片隅の補強コンクリートがある角に、荷物を置いた。

ハンカチを出したくて、簡易的なナップサックのようなリュックを開けると、ビニール袋で丁寧に何重にもパッキングされていた。

そして、私は二階に向かった。

 

二階には、何人か男性や女性がいた。出で立ちがコスプレパーティかと思うぐらい個性的だった。

こんな湿気た小屋でハロウィンパーティーか?しかし、私は、緊張と武者震いをしていた。これから勝負事のようだ。

 

一番目立つ位置に座っていたのは、イノシシのような毛皮のチョッキを着た山男で、山伏と山賊を足して二で割ったような雰囲気をしていました。

他のメンバーは、居たけど、覚えていない。なんとなく、イノシシ男がリーダーっぽくて、他がその男を崇拝しているような雰囲気にも見えた。

で、ここに集まったメンバーが何なのか思い出した。全員、不思議な力を持つ、「予言者」だった。

いわゆる、予知能力者という人たちで、神通力を持っている人や占い師などがいるみたいだった。

そして、自分もそうだった。この集まりは、予言者同士が、自分の予言の力を元に、言い当てる賭け事をするのだった。

私は道場破りみたいな立場になってしまい、この能力者と勝負するんだった。

しかし、私には予言能力に自信がある。しかし、予言者と名乗る人は、胡散臭い詐欺師や、私の能力にいちゃもんをつける団体も多いので、警戒していた。

この勝負に勝てば、50万〜100万弱のお金が手に入る。

すでに、予言はそれぞれ1週間前にしてあって、今日その結果を知る日であった。

予言の内容は、今日、この家がどうなるかということ。

私はこう予想した。

この一帯が大雨により一気に川が氾濫し、洪水になること。

しかし、この家がその洪水で流されるという意見、二階まで洪水が来るという意見、など様々だった。

ちなみに、流されると予想しても、この家には来なくてはならない。

私たちは、どうなるのか時を待った。雨が降り出しあっという間に豪雨になった。

私は黙ったままイノシシ男と向き合った。イノシシ男の予言は、私は知らないが、二人とも違う予言をした事だけは伝えられていた。

夜も更けて、ろうそくの明かりだけが頼りになった。家が嵩む音だけが響いている。

ある男が、一階と二階を繋ぐ階段を見て、洪水で階段に水が上ってきていると伝えた。

一回は壁がないのもあり、流れる真っ黒な水が渦巻いていた。

だんだんと階段に押し上げてくる水。

私は焦りはしなかったが、水の恐怖にたじろいだ。

自分の予言は、水は二階の間際で止まり、二階には水が来ないというものだった。

私の予言通り、二階に水が上ってくることはなく、雨足は弱まり、だんだんと部屋にいる人たちに安堵の顔が見えてきた。

しばらくして、雨が止み始めると、イノシシ男は、完敗だと言った。そして、私が予言した手紙を読んでいた。ここまで詳細な予言をした人は初めてだ、と。

ある男が私に封筒を渡してきた。現金の束が入った封筒だった。報酬を受け取ると、リュックにしまおうとした。

私は、荷物が無いのに気づいた。あ…何故か洪水の細かい予言をしていたのに、一階に荷物を置いてきてしまったのだ!今頃どこかに流されてしまっているだろう…大したものは入っていなかったので、未練はなかった。

優秀な予言者で勝負師なのに、自分のこととなると、ドジっ子というギャップがある主人公でした…。

という夢を見ました。