先日、子宮内膜症、チョコレート嚢胞、バルトリン腺嚢胞の手術をしてきました。

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子宮内膜症とは〜、チョコレート嚢腫とは〜、バルトリン腺嚢胞とは〜という話は、世の中のサイトでたくさんしていると思いますので、ここでは割愛。

一患者としての心境の変化や、起こったことをあるがままに話すぜ・・・

※当方医学に関しては、無知ですので、間違い等があるかもしれませんので、あしからず。

背景と発端

私は、もともと生理が重くて、小学校からずーっと生理がひどかった。出血量も多いし、鎮痛剤が無いと、不安だった。そして、精神的にも辛く、よく憂鬱になっていた。それは高校くらいからあった。
長時間でなくても出血がひどくて、椅子を汚してしまったりしたこともあるくらいで、企業づとめをしていたときは、会議やミーティングが長引いたり、トイレに行く暇がないくらい忙しい時、深夜までの残業はマジでキツかった。今思えば、普通に行けばいいじゃん、と思うんですけど、トイレに行くのすら、判断力が鈍るくらい、生理と多忙に参っていたのかも。
33歳の誕生日を迎えたすぐの、2019年10月末(手術2ヶ月前)、生理や排卵日でも無い日に、左の下腹が、きゅーっと押しつぶされるように痛い。その日は、1日野外での予定が入っていて、電車で会場まで向かっていたが、この状態で野外に出て体調を崩しては、体を休める場所もないし、この体調で人と会話する気力もない。と考えている矢先に、耐えきれない痛みが襲ってきて、途中下車をしてしまった。
その後、欠席の旨を伝えて、家に引き返した。(正直に事情を話すと、優しい駅員さんが、乗り賃はいいよと、ICカードの入場記録を消して、改札を通してくれた。)

この体調不良は今までになかったが、元々、5年ほど前(28歳くらい)に、生理痛がひどくて、受診をした。産婦人科にて、子宮内膜症のなりかけだという話を受けていた。当時は、様子見ということで、ピルを処方してもらったが、気持ち悪くて飲めないまま放っておいた。
もしかしたら、悪化しているのかもしれないと思い当たった。痛みは引いてきたので、Webで近くの産婦人科を予約した。私の関心事は、来週からの一週間の国内旅行に行けるかだった。

最初のK産婦人科の受診

最初に産婦人科に受診したのは、2019年11月上旬。
旅行に行く3日前くらいだったと思う。仮にK産婦人科とする。とても良い病院だった。その時にしてもらった検査では、いわゆる足を広げて行う「経腟超音波検査」と血液検査で、モニターに超音波による画像(白黒)を表示して、卵巣のサイズ、子宮の厚みなどを測定してもらった。

結果、重度な子宮内膜症、チョコレート嚢腫(左)、子宮腺筋症、この3つの疑いという検査結果がわかった。(のちに、術前の詳しい検査のMRIで、まさにドンピシャであることがわかる。)
その結果とともに、問診もされる。今後の治療方針と人生プランである。今後、結婚の予定はあるのか、妊娠の予定はあるのか・・・など。私は、彼と同棲しているが、結婚の予定は無いと伝えた。でも、将来的には、子供は欲しい。

先生曰く、手術する(悪い部分を取り除く)か、投薬治療(ホルモン剤で生理を軽くする)、どちらかだという話だった。

私は直感で、「手術したいです」とその場で答えたが、医者から「両親に相談をしてみなさい。」と言われた。「両親に相談するものなんですか?」と聞き返した。「そりゃあ、心配するでしょうし、なんなら一緒に話を聞いてもらったほうがいいよ。とにかく、話し合いをして、どうするか決めてから、一週間後に来てね。」ということになった。

私は、こりゃ一大事だぞ、と思った。最近、親知らずを抜いたが、そんなレベルじゃないんだな、とちょっと色々と用意や協力が必要だとわかった。帰りに、わかりやすい、病気と治療についてわかるパンフレット資料をもらった。このパンフレットで彼にも状況を伝えやすくなった。彼の意見は、投薬治療だった。

私は、一週間後の受診に向けて、遠方(といっても隣の県)に住む親に電話をした。すると、母親も同じ病気で手術をしたことがあるということだった。
そこで、母親に、投薬治療か、手術か迷っていると伝えたところ、自分の頃よりも医学は進歩しているなら、投薬治療で様子を見てみたら?と言われたので、私は意見を変えた。確かに、わざわざ手術する必要無いのであれば、無駄なメスを入れたくは無い。

2回目の受診のときに、投薬治療にしようかと思うと伝えたが、血液検査などの結果から、医者は「手術の方がいいと思う」との判断が下された。紹介状を書いてもらうこととなった。しかし、同時に手術まで生理を軽くするため、投薬治療である「リュープロレリン」という注射をうった。月1回の注射で効果がある。このホルモン剤は、強制的に閉経状態にする薬で、生理を抑えるためのものだ。骨粗鬆症の副作用のため、6ヶ月を超えての利用はできない。手術当日までの投薬ということとなった。その他、更年期障害と同じ副作用も出る。(ホットフラッシュなど)
私が感じたのは、ホットフラッシュ。冬場であるにも関わらず、急に熱くなる症状である。冬場はむしろ冷え性であったから、快適である。脱げば落ち着く。あとは、投薬から3週間後に、生理が来た。すぐ生理が来なくなるわけではないのはわかっていたのだが、その時の生理が、突然の鮮血だっだ。いつもと違う生理だったので驚いた。ホルモンバランスを強制的に変えているわけだから、そういうこともあるらしい。

3回目の受診のときに、再度、エコー検査をしてもらい、紹介状をもらった。私が左の下腹の痛みを訴えたところ、こちらの医者は、「経腟超音波検査」のみで、「子宮内膜症によって、腸の左側が子宮と癒着している可能性がある」と言った。
(これは、のちの腹腔鏡手術時に、まさに腸の左側がひどい癒着状態であることがわかった。)

今思うと、最初にかかった病院は、非常に的確であったことがわかる。