印象的な夢で、随分と前に見た夢だけどよく覚えている夢です。


私は、ベッドから目が覚めるシーンから始まった。

朝日が降り注ぐ気持ちの良い朝である。窓からの光でよく見えないが、だんだんと目が慣れてきた。

私は右向きに寝ている。よその家の匂い。シーツの真新しい匂い。清潔感のある匂いがした。

シーツは、のりがきいていて、パリッとしている。

目が慣れてくると、目の前に私とは別のもう一つベッドが置かれていて、緩やかなウェーブがかかった女性が寝ている。

薄着なのか、背中が見えている。ウェーブからのぞく背中には、痛々しい傷があった。

私はその傷を見て、罪悪感を感じた。

私は思い出した。

彼女に背中に傷を負わせたから、この家の住み込みメイドの仕事を昨日、クビになったのだった。

一晩寝てから、出ていけと言われていた。気まずい朝なのであった。

彼女が寝ているのかはわからないが、私はベッドから起きることにした。

このベッドは、洋風なつくりなのか、マットレスが分厚いのか、とても高さがある。

足がつくのにやっとだった。それとも、私が小柄なのかな?

白いアイアンの寝心地の良いベッドは私のお気に入りだったが、今日でお別れだ。

私はいつもの制服ではなく、自分の普段着に着替えて、リビングに行った。

白基調で明るいリビングで、2階まで吹き抜けになっていて、吹き抜けに緩やかな階段がある。

2階分の天井なので、とても開放感がある。

リビングの左右には、階段があり、それぞれの部屋がつながっている。

階段と廊下がリビングに面している変わっている作りだ。普通の家の作りではない。

しかし、こんな豪邸だからといって、田舎や山の中にぽつんとあるわけではなく、窓からすぐ先には町の気配があった。

比較的町中にこの家は立っている。閑静な住宅街よりも町中である。

リビングには、観葉植物が置かれていて、みずみずしく輝いている。

壁にかけられた、ボタニカルのファブリックも美しい。

リビングにあるキッチン・・・というかなんというの?バーというか。

(キッチンは厨房で別にある。)

ドリンクスペースがあって、そこは大理石が使われている。

簡単なシンクと、自動製氷機があり、大理石のカウンターに埋め込まれた自動製氷機の管理が私の朝一番の仕事だった。

氷がちゃんとあるか?細かな氷ばかりになっていないか?そして、朝一番のこの家の主の水を用意するのも私の仕事だった。

それを準備していると、主から「君はこの家のメイドではないのだから、もうしなくていいんだよ」と言われた。

主からは、私に軽蔑のニュアンスを受け取った。そういう意味を込めていたのか私が勝手にそう思ったかはわからない。

どうも、あのメイドの背中に傷を負わせたことを許していないらしい。

私はなぜ、あのメイドの背中に傷を負わせたのだろう。わかるのは、私があのメイドに嫉妬していること、憎んでいること。

主に私を認めてほしかったこと。いろんな感情があった。私は理由を聞かれたが、口を閉ざした。

彼女も何も問い詰めなかったし、みんなも彼女へ聞いたりしなかった。

彼女は私の感情を理解していた。私よりも大人だったんだと思う。彼女は、私が家を出ていくまで、ベッドから起きてこなかった。

結局、この家の人たちに私の気持ちを伝えることなく、出ていくことになった。

長年過ごしたこの家を、こんな形で出ていくことになるとは思っていなかった。

私は、彼女にすべて台無しにされたと思い、また彼女を憎んだ。私のこれまでの人生は何だったのだろう。

主に尽くして、尽くして、尽くしてきた人生。これからどう生きていけば良いのだろう。

私は、実家に戻ることにした。

場所は、架空の都市なんだけど、実際にあるT市の駅。

そのT市にはリアルには地下鉄なんてないんだけど、地下鉄のような丸いトンネルのようなホームがある。

そのホームに向かう途中に、母親が大好きなドーナツ屋さんがあった。

実感に帰るのだから、なにか手土産をと思い、ドーナツ屋に入り、家族全員の好みに合わせたドーナツの種類で詰め合わせをした。


この架空の駅T駅は何度も私の夢に登場します。

・ヨーロッパと中国を混ぜたような遺跡がある観光地の駅で、駅構内が狭いたくさんの赤い鳥居を通る雰囲気で、半分外。
お土産物とかがたくさん並んでいて、遺跡のゆかりのお土産がたくさん。神社っぽいような、美術館ぽいようなお土産が多い。
マジで文化圏がわからない。風鈴みたいのもあれば、ロザリオっぽい金色のアクセサリーも売っている。蓮の花の提灯もある。
人がたくさんいて、人気のスポットっぽい。服装は、エジプトっぽい白い布をざっくり着ている人が現地の人?店の人が多い。
観光客は、サングラスに半袖短パンみたいな感じでラフである。赤い鳥居の下には西洋風の噴水があるぞ。一体だれが設計したんだ、ここを。
和洋折衷、中国も混ざっているみたいな、マジで不思議な雰囲気。で、この国?季節?はめっちゃ暑いのか、駅構内から少し出るだけで、うだるような暑さ。出るとアイスクリームやかき氷などの屋台がたくさんあり、連れの男性はかき氷を食べていた。駅構内の日陰は涼しい。駅構内は鳥居もあるけど、西洋の遺跡のようなクリーム色の石壁になっていて、ひんやりした雰囲気。

・都会の高層階のショッピングモールと地下街がつながっている上海や香港っぽい駅。
地下街はそこまで栄えていなくて、半分シャッターがしまっている。でも、町の下がこの地下街で張り巡らされているらしい。
ショッピングモールは、超高層ビルで、ワンフロアもめちゃめちゃ広い。

・空港とホテルがつながっているシドニーっぽい駅(この時はメインはホテルだった)

・韓国や台湾っぽい夜の川とライトアップがされている古い石造りの壁がならぶ韓国の町並みや暗い夜市ががある駅(バスが通っている)

だったり、複雑な駅だったり、とにかくいろんなかたちに姿を変えて登場します。

それぞれ●●の国っぽいという雰囲気だけで、実際の風景とはちがうんだよねぇ…。